ポンコツだったでしょ？ ~JJ~ ページ19
・
パチパチと、拍手をして。
今度は、ちゃんと聞こえるように
音を鳴らした。
「へへへ、なんか照れます(笑)
いつもBGMでこっそり弾いてるから。」
JJ「やー、いいなぁ。好きです俺も」
慌ただしいスタッフたちの動きの中で
この場所だけ、すごい贅沢なものになって。
ピアノを弾いてる時の
雰囲気とは違って
少し、照れながら前髪を触ってる
Aさんは子供っぽくも見えた。
・
JJ「誰かが私を見つめてる……」
「恋のうたですね。
好きな人を、見つめてる女の子が
その思いの中で迷って、だけど
その人に見つけて欲しくて、深い森の中
さまよって、探してるんですね。
私は歌えないけど、弾いてると
切なくなります。」
JJ「歌ってみたら？」
「歌の才能はね、残念ながら(笑)
備わってないんです。」
JJ「そっか」
「ジェジュンさんが歌えばいいのに！
すごく綺麗な声だから」
JJ「聞いたことあるんだ。俺の歌」
「……声、もう……治ったんですか？」
JJ「……え」
知ってた？
俺の声のこと。
JJ「俺のファンでした？」
「あー……いえ、実は知らなくて。」
JJ「知らないのに、声、出なくなったことは
知ってたんだ。」
「……それは……
私の職場、レコード店の中にある音楽教室で。
同じ職場の人に、聞いて…
映像見ました。」
JJ「ふーん、なんで？
気になった？」
「いえ、あの…」
JJ「歌えなくなった歌手って
どんなだろって？」
「……」
JJ「ポンコツだったでしょ？(笑)」
「そんなこと思ってません！」
JJ「いいよ、本当のことだし。」
「心配っていうか……」
・
心配なら、山ほどされた。
だから…
余計、自分の事が……許せない。
JJ「ごめんなさい(笑)
心配してくれてありがとうございます」
そのタイミングで
スタッフに呼ばれて
Aさんは、
何か言いたそうな顔してたけど
JJ「じゃ、行ってきます
付き合ってくれてありがとうございました」
「……はい、すいません。
なんか、気を悪くしました？」
JJ「あは、俺が？全然(笑)」
・
・
被写体として
カメラの前
立ってる俺は
もしかして、誰も音を奏でてくれなくなった
ピアノみたいなもんなのかも。
可哀想に、見える？
・
ちょっと気になって
見渡したけど
Aさんの姿はなかった。
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yuyu(プロフ) - まおさん» まおちゃん、ありがとうございます^^*乗り遅れたなんて！まだまだ続きますので是非また読んでくださいね♪ ジェジュンの儚くも楽しそうな感じ、伝わって嬉しいです(；▽；) なんとも言えない距離感から、すこーーしずつ、詰めていきます(笑) (2016年5月4日 22時) (
レス) id: 4d972c27e8 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 完全に乗り遅れましたが……(笑)一気読みしました(笑)この2人の何とも言えない距離感好きです(笑)読みながら頭の中で動くジェジュンが儚くて、でも楽しそうで…ジェジュンに会いたくなりました(^-^)次章も楽しみにしてます！ (2016年5月4日 7時) (レス) id: 1c6e35b59e (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - alexisさん» え！そうなんですか？ピアノ！yuyuも憧れました♪エレクトーンをずっとやってて…ピアノの音とは違うので、ピアノの音を聞くとときめきます(；▽；) ヒロインちゃんのキャラとか空気感好きです。あたりめキス……きっと香ばしい味がしたでしょうｗｗ (2016年5月2日 8時) (レス) id: 4d972c27e8 (このIDを非表示/違反報告)
alexis - yuyuさん» 社会人になってからピアノを習い始めた私です…ずっと憧れてて…しかし、すぐに“自分のもの”ではないと気付き…(;;) それでも弾き続け…た、そんな時期もありました〜今も憧れです。ヒロインちゃんのキャラが面白いでつ♪(〃▽〃) (2016年5月2日 6時) (携帯から) (レス) id: a9a57b86ec (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - じぇりさん» ｗｗｗｗ宝箱同盟！ｗｗｗカビないように、一日1回空気に触れさせますｗｗ おバカだなんてそんな！(*´∀｀)yuyuの９割おバカな脳みそしてるんで、楽しいです♪次章でもお会いしましょうねー(；▽；)ありがとうございます。 (2016年5月2日 1時) (レス) id: 4d972c27e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuyu
| 作者ホームページ：https://twitter.com/6y0u0y2u?s=09
作成日時：2016年3月25日 15時
