二人の行き着く場所 ページ30
・
堪えること、できなかった…
精一杯だったの。
わかってたのに……
これが最後だって。
涙が止まるまで
戻れないし。
オーナーにも、みんなにも見られたよね…
ジェジュンもたぶん…
わかってるよね。
・
泣いてるのは、
ジェジュンの歌に感動したからだよって
明るく戻ろう。
本当に感動したから…
気持ちが冷める前に
ちゃんと伝えたい。
すごく、よかったって。
私が、今まで聞いたどの音よりも
心が震えた。
目を瞑って
最後の一滴の涙を頬に落して。
指先で残りの雫を拭き取った。
もう、大丈夫。
止まった。
・
深呼吸して、
フロアに戻ると
ピアノの椅子にジェジュンが座ってた。
JJ「おかえり」
「……みんなは？」
一歩、一歩
ジェジュンに近づいて
ピアノの前。
JJ「帰ったよ、鍵預かった」
「……そう。
私のせいで、待たせちゃったね？ごめん」
目を伏せて笑って…
JJ「Aが泣き虫だから？」
「…ばれた？」
立ち上がったジェジュンは
ゆっくりとピアノに沿って歩く。
足音だけが、反響して響いて……
私の前、止まった。
JJ「…涙のあと」
言われて、慌てて擦る。
「感動したんだもん！
ジェジュンうまいから！
思わずミスるとこだったよ…」
JJ「A…」
「……」
また一歩、距離を詰めてくるから
思わず後ずさりをして。
「……ジェジュン、よかったね。
もう歌えるね。」
JJ「うん」
「……きっと、ファンのみんなも
早く聞きたいって思ってるから。」
JJ「うん、だといいね。」
「…楽しかったね、すごくいい思い出になった」
JJ「うん、俺も。」
「……元気で…がんばっ……て」
JJ「……」
どんどん、俯いて
声も小さくなって。
何を伝えたらいいかな。
あとは……
「…ジェジュン」
JJ「…A」
・
・
近くて…
ジェジュンのシャツの胸元を、そっと掴んだら
ジェジュンの手は私の背中で。
私の指が
次に向かう先は…その綺麗な白い首筋。
ジェジュンのもう一つの手は、
私の耳から頭を覆って
そのあとは…
もう、触れる場所はひとつしかなくて。
行き着く場所は…唇。
・
・
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yuyu(プロフ) - alexisさん» アレさん、ありがとうございます^^* yuyuの作品の中でもあまりない感じの話でドキドキしてますが、ジェジュンとヒロインの気持ちの動きが書いてて切なく(；▽；) それぞれの場所で振り返る事で、また同じ道に戻ることもあるかも…ですね(；▽；) 頑張りますっ！ (2016年6月11日 8時) (
レス) id: 4d972c27e8 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - じぇりさん» じぇりさん、ありがとうございます^^* 再会、する事があったら… 二人はどんな風に言葉を交わすのか(；▽；) 優しい時間がまた流れると嬉しいです(；▽；) いつもありがとうございます^^* 次章もまた頑張りますっ♪ (2016年6月11日 8時) (レス) id: 4d972c27e8 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - みみさん» みみさん、ありがとうございます^^* ね、ほんといつも頭の中の彼が動き回るもんだから、つい伸びて(笑) 次章…ジメジメスタートになりますが、二人の進む時間をゆっくり←またｗ 書いていきます。お気遣いいつもありがとうございます♪ (2016年6月11日 8時) (レス) id: 4d972c27e8 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - yuyuさん» はぁ…yuyuさま！ありがとうございます！こんなに切ない“恋” 抱いちゃえば簡単な相手じゃないって解ってるから…。振り返っても、キチンと前に進む。ジェジュンはまたﾋﾛｲﾝに会いに来る…だって、終わりにしてないもの。始まってないし！凄いなぁyuyuさま！ (2016年6月10日 22時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
じぇり - 再会できることがあるならば、そのときは素直に愛し合えるかな(^^) 続くのうれしすぎますよ＼(^o^)／ 次章も楽しみにしてますね♪ (2016年6月10日 22時) (レス) id: 3941a88ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuyu
| 作者ホームページ：https://twitter.com/6y0u0y2u?s=09
作成日時：2016年5月26日 0時
