年上彼女との日常4［赤］ (ページ24)

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『……重岡さんはアイドルだから。たくさんの女の子たちに夢を見せる職業だから。私なんかが好きになったらいけない。ましてや好意を持たれているとわかっていて、それで私が言ってしまったら……だめだって……』

重「え、それって」

『この気持ちは一生しまっておこう。と思ってたんです。でも今日会ってしまって……』

重「早瀬さんの気持ちってどんなですか？」

『好き、でした。素直に言えずに後悔もしていました。でも重岡さんの職業のことを考えたらこれでよかったんだ、私の選択は間違ってなかったんだと言い聞かせてました』

重「俺はまだAさんのことが」

『それもっ……！私がこういうことを言ったらまた告白をしてくれるかもしれないなんて思って言ってしまいました』

Aさんの目には涙が溜まっとる

『重岡さんはまっすぐな人だから、こういう人間のことは嫌いでしょうから』

Aさんは席を立った

『すみませんでした』

そう言って頭を下げAさんはテーブルにお金を置き店の外へ出てしまった

追いかけたかった

でも動かれへんかった

どうしたらええんやこれ……

ここで引き止めるのが普通なんやろか

でもそんなんしたら目立ってまうし

異性とのトラブルだなんて思われて、それが俺やってバレた時がヤバい

そんなの関係ない！って思いたいけど……

やっぱり俺の職業はアイドルやから

……でもこのままは嫌や