年上彼女との日常［赤］ (ページ48)

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『大毅、もうキスマつけるの禁止』

トイレから戻ってきたAは少し機嫌が悪かった

重「見えないとこやったらええんやろ？」

『限度があるでしょ』

重「誰かに見せる予定でもあるんか」

『ないよ。ないけど……』

重「じゃあええやん」

Aの手を引き俺の上に向かい合って座らせる

『そういう問題じゃないの』

Aの首元の痕を触る

重「これくらいしかできんから」

『こんなことしなくても私は大毅を裏切らないよ』

頭を撫でられる

『なんかあった？』

重「Aが男と2人で出張するからやん」

『ほんとにそれだけ？』

重「え？」

『なんとなくいつもと違う感じがしたから』

勘がいいのか洞察力が優れてるのか

重「……ドラマの撮影しとってさ、パパやん？俺」

『うん』

重「パパ、パパ呼んでくれんねんけど、撮影が終わると本当のパパが迎えにくるやんか」

『そうね』

重「その時に思い知らされるんよ。俺はほんまのパパやないんやなぁって」

『寂しくなっちゃうんだ？』

重「それで家に帰ってきたら1人やん？……まぁ寂しいよな」

『私にも会えないしね？』

重「自分で何言うとんねん」

1人の時間は絶対に欲しいし放っておいて欲しい時やってある

でもふとした時に寂しさを感じる事もある

周りの同年代も次々結婚していくし子供だって生まれとるし

仕事の方はありがたいことにいろさせてもろてるけど

私生活では何も進めてない気がすんねん

気がするっていうか実際進めてへん