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いつの間にか寝とったらしい
マネージャーに起こされ車から降りる
シャワーを浴びてようやく寛げた
”もしもし”
重「起きとってよかった」
”甘えん坊の大毅くんが電話してくるかと思って待ってたからね”
重「誰が甘えん坊やねん」
”あれ?違う?”
半分あってる気がしなくもない
”私はテレビで大毅のこと見てるからか……”
重「会った気になる?」
”そうそう。元気だなぁって思うし元気ももらえる”
そういえばAの写真あんまり撮ってないなぁ
重「写真とかないん?」
”私の?ないねー。あ、パフェ食べに行ったと…き、の”
先輩が撮ったやつな
重「それ以外で」
”うーん……あ。職場のHPが一番最新の写真かな”
すぐにAの会社名で検索しそれっぽいページを開く
重「あ!おった!」
”はや。もう見たのね”
重「めっっっっちゃよそ行きの顔しとるやん!」
”当たり前でしょうが”
ちゃっかりスクショする
重「インタビューもされとるやん。えーっと……私が入社してから」
”あーーーーーーーー”
重「なんやねん。頭のネジ外れたんか」
”音読し始めるからでしょうが!”
重「全部読んだろか」
”読むのはいいけど1人で静かに読んでくださいねー。音読したら私も大毅のインタビューとか音読するからね?”
重「雑誌持っとるん?」
返事がない
重「Aさーん起きてますー?」
”起きてます”
重「もしかして僕が載ってる雑誌持ってはりますー?」
”……………持ってはいません”
重「その間がもう怪しいのよ」
”持ってはないよ。でも……スマホで読んだりは……する”
見てくれとるんや……恥ずかしいような嬉しいような
”普段見られない表情とかさ……かっこいいなぁって思うよ”
重「待てぃ。それ普段はそんなかっこいいとか思わんってことやないか!」
”そんなこと言ってませんー”
こんな言い合いやって直接顔見てしたいと思ってまう
”そろそろ終わろうか。明日も仕事だし”
重「せやなぁ。あんま無理したらあかんで」
”うん、ありがと。大毅もね”
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作者名:うー | 作成日時:2021年7月4日 12時