年上彼女との日常［赤］ (ページ31)

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『頑張っても空回り……それに転んでスマホも水没して……ついてないよね』

Aは力なく笑う

重「上手いこと言えへんけど……結果は良い時は良いし悪い時は悪いもんやで。俺やって盛大にスベる時はあるし演技でも上手いこと表現できずに何テイクも撮り直すことになって迷惑かけることもある」

『スベるのはそうね、たまにあるね』

重「そこ拾わなくてもええのよ。でもいつかは必ず良い結果が出るねん。やからさ、うまくいかない時は遠慮せんと俺んとこきてや」

『でも大毅だって忙しいでしょ。邪魔はしたくない』

言うと思ったわ

重「ならもう一緒に住もうや」

Aが勢いよく体を離す

『それは大毅にとってリスクが高すぎる。そもそもこうやってうちにくることだって危険だよ』

重「今日来る時は神ちゃんと一緒にきてん。そこはちゃんと考えてる」

 『神山さんときたって……』

Aがキョロキョロしとる

重「もう帰ったで。今度会わせて言うとったから神ちゃんには機会があったら会ったってや」

『それは全然良いけど……でも一緒に住むことは反対』

重「俺よりも慎重やな」

『当たり前だよ。私とのことがバレたら大毅がこれまで築いてきたものを失うことになるんだよ。それは絶対にしたくない』

重「ほんまにAが彼女で良かったわ」