年上彼女との日常［赤］ (ページ29)

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とりあえずソファに座る

久しぶりのAの部屋

重「はぁ……」

何してんねやろ俺……

その時玄関のドアが開く音がした

『あれ……大毅？』

靴があったから気づいたみたいやな

近づいてくる足音に緊張してまう

『大毅？びっくりした……』

重「全然連絡ないし既読もつかんし心配したんやで」

『あ。そうだ。スマホ水没させちゃって……』

重「水没？」

Aは荷物を置き隣に座った

『大阪で営業先に行った帰りに大雨に降られてさ、どこか屋根のあるとこに行こうと思って走ったら転ぶしスマホは水溜りに落とすし……結局契約取れなかったし……はぁ……』

うつむきため息をつく

『そのあとも忙しくて修理に出す時間も取れなくて。ごめん、心配かけて』

変なことばっか考えてた自分が恥ずかしいわ

重「お疲れさん」

そう言って頭を撫でる

重「泣いてええよ」

でもAは首を横にふる

『泣かないよ、これくらいじゃ。そんなにか弱くありません』

重「でも涙たまっとんで」

『嬉し涙ですぅ』