理想の話４［赤］ (ページ36)

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185(桐山) ページ36

淳太くんが店を出ていったあとも崇裕は動かなかった

桐「なんでなん…」

なんでこいつ浮気したんや

こんなにAのこと好きやのに

濵「淳太…まだAのこと好きなんやな…」

桐「そこもいろいろあったんやで。詳しくは言われへんけど」

濵「そうやったんや。俺な、Aと別れたあとAのこと幸せにしてくれるのは淳太やって思ってたんよ。やからAが淳太じゃなく違う男を選んだんやったら俺はそいつから奪いたい」

桐「は…？」

何言うてんこいつ

濵「Aのこと苦しめてもうた分今度はちゃんと…」

桐「アホちゃうん」

思わず本音が出てもうた

桐「Aの幸せを願うならもうAのことは忘れろ。Aには連絡すんな、会うな。それがAにとって1番の幸せやで」

崇裕は少し考えて小さく頷いた

桐「大丈夫か？」

濵「あぁ…なんか…あれや。俺いつまで経っても自分のことしか考えてないな。しょーもないやつやでほんま」

桐「そこに気付けるだけええんちゃうの。淳太くんのフォローはしとくから。また飲みに行こうな。これは絶対やで。このままギスギスした感じなん気持ち悪いから」

濵「わかった」

そんな話してたはずやのに

なんで言ってもうたんや…