理想の話４［赤］ (ページ27)

今日:11 hit、昨日:20 hit、合計:45,612 hit

176 ページ27

寝る準備を済ませベッドの上で消せなかった崇裕の電話番号からLINEのアカウントを検索した

なんで電話番号消さなかったんだろう

大毅と付き合うことになった時に消せば良かった

それにこうやって検索してるのもどうなんだろう

そんなことを考えてるうちに寝てしまったようで目が覚めた時には外はだいぶ明るくなっていた

『はぁ…』

思わずでたため息

顔を洗ってソファで寛いでいると電話が鳴った

『はい』

重"おはよぉ。昨日はごめんな？"

『ううん。藤井さんに迷惑かけちゃったね』

重"起きたら隣に寝とってびっくりしたわ"

『藤井さん泊まってたんだ？まだいる？』

重"いや、ついさっき帰った"

『そっか』

今度また打ち合わせがあるだろうからその時にでも改めて謝ろう

重"あのさ？"

『ん？』

重"Aはすぐ家に帰ったん？"

『うん。そうだよ』

重「そうか…そうやんな」

大毅が何を言いたいのか私は分かってる

それを言い出しにくい気持ちも分かる

でも私からは切り出したくなかった