理想の話４［赤］ (ページ21)

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『え？』

桐「いや、だから淳太くんも誘って4人で飯食おうやっていう話をな？」

『え？』

海からの帰り道、車の中でこんな話になってるのはなぜなのか

桐「嫌なん？」

『嫌なわけじゃないけど…』

ちらっと大毅を見ると目が合った

重「俺は大丈夫やで。中間さんとちゃんと話してみたいって思っとったし」

『でもあれじゃない？そんな急にね？来れないよきっと』

桐「さっき連絡入れといたんやけど返事来とるかなぁ」

『忙しいってきっと』

その時ちょうど照史のスマホから着信音が鳴った

桐「A出てくれへん？俺運転中やから」

渋々スマホを受け取り通話ボタンをタップする

『はい…』

中"あれ？A？"

『うん。照史今運転中で』

中"もう一緒やったんやな。……2人？"

『ううん』

中"重岡さん？"

『そう。ねぇ今日って忙しいよね？休む暇もないくらい忙しいよね？』

中"いや全然。飯、行くから俺も。照史にも重岡さんにも伝えといてな"

『あ、はい…』

なんてこった

桐「淳太くんやろ？なんやって？」

『ご飯、行くって』

桐「了解」

重「緊張するわ」

桐「話したことあるやん」

重「いや、でも前とは違うっていうか」

桐「こわいんか」

照史は笑いながら話してるけど大毅の顔は引きつってる

『俺は大丈夫って言ってたのに』

重「ちょっとイキってみた」

桐「ははははっ！かわいいとこあるやん！」