理想の話４［赤］ (ページ14)

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重「でもあんなに酔うまで3人で飲んだってことは中間さんとのことも丸く収まったんやろ？」

『うん。それはもう大丈夫』

そう言っても大毅はあまり納得がいってないのか

眉間に皺が寄っていた

『あ、ごめん。シャワー浴びて準備するね。大毅もそろそろ帰らないとだね』

重「俺は着替えたらええだけやから。一緒に行かん？」

『行く。じゃあ8時に駅でいいかな』

重「ん。わかった」

すると大毅は立ち上がり近付いてくる

重「ほんまに可愛すぎて抑えるの大変やったんやからな？でも今はもう時間ないから」

そう言ってキスをした

重「じゃあまた後で」

朝から心臓に悪い…

でももう準備しないと遅刻する

急いで準備をし時間前に駅に向かう

重「改めておはよう」

『おはよう』

重「はい」

大毅の手には腕時計があった

『あ！ありがとう！』

重「どういたしまして」

あれ…時計が動いてる

『おかしいな。電池切れだったはずなのに動いてる』

重「昨日電池交換してもらった。ないと不便やろ？」

『え、ありがとう！本当に助かる！」

重「どういたしまして」

笑顔が眩しい

『いくらした？払う！』

重「いらん！これくらい出させてや」

『でも』

重「でもじゃない。Aの役に立てただけで嬉しいから」

どこまで優しいんだろう

『いつかお返しする』

重「待っとるわ」