理想の話４［赤］ (ページ13)

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アラームで目が覚めた

『頭いた…』

水を飲みにキッチンへ向かう

昨日は淳太と照史と飲んでて

あれ……どうやって帰ってきたんだっけ

着替えてないしメイクも落としてない

『お風呂行こ』

着替えを取りに寝室に戻るとベッドに大毅がいる

……

……

『え！？』

ここ私んちだよね！？なんで大毅が？いつの間に？

重「んー」

『ぇ、あの……だい、き？なんで？』

重「覚えてない？」

覚えてない…

重「とりあえずおはよう」

『おはよう。え、待って？私何かやらかした？』

重「迎えに行ったんよ、Aのこと。Aのスマホから桐山さんが電話かけてきてくれてん」

『そうなんだ…』

まだ整理できない

でもとにかく大毅に迷惑をかけてしまったことだけは理解した

重「迎えに行ったら座ったまま寝とるし寝ぼけとるし大変やったで」

『ごめん！』

ありえない

何してるのよ私は……

重「飲みに行くんは全然ええけど、飲み過ぎには注意やな」

『はい。もう大毅に迷惑かけない。本当にすみませんでした』

重「そこちゃう。俺はいつでも迎えに行くし今回も迷惑やなんて思ってない」

『え？』

重「めちゃくちゃ甘えとってん。それが俺の前だけやったのか桐山さんと中間さんの前でもそうだったのかわからんけど…あれはあかん」

『私が？』

重「帰っちゃだめとか行っちゃだめとか言うてたで？そんなこと言われたら帰りたくなくなるやん」

うわ最悪だ…自分が気持ち悪い