もしもの日常(虹)3 (ページ10)

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飯食いに行くかこのまま帰るか

どうする？って聞いたら俺の家がいいって即答やった

『さっき言いかけたこと気にしてるんやろ』

家に着いてすぐAの方から話を振ってきた

重｢それしか気になってない｣

『ビール飲まして。話はそれからや』

重｢は？｣

『ええから！な？』

押しに負けて1杯だけやからなって釘をさしてビールを手渡した

結局俺も飲んでるけど

重｢で？なに？違うとこのチョコが良かったとか？｣

『そんなんちゃうよ。お返しは嬉しかった。ただ私がほしいお返しはもうひとつあるっていうか』

重｢なんや。バッグか？時計？高いのとかそんなん買わへんぞ｣

グラスのビールを一気飲みしたのに驚いて腕を掴んで止めさせる

重｢おいあかんって！すぐ酔うやろ！｣

『大丈夫』

重｢もー！水持ってくるから｣

『私がバレンタインにあげたのってチョコだけちゃうよ。覚えてる？』

重｢え？｣

あの日は…コンビニの袋を差し出されてそれで

あぁ、そういえば

『抱きついたやろ。それ、返してよ私に』

重｢それ？それを言いたかったん？｣

『…そうやけど。あかん？あかんのか？ええやろ別に減るもんちゃうし』

こいつほんまに可愛ええな

これを酒の力を借りひんと言われへんっていうのも含めて可愛い