もしもの日常(虹)3 (ページ6)

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『こうやってちゃんと手の平合わせて繋ぐのって温もり感じられるしなんかええよな』

冷たかった自分の手がどんどんあたたかくなっていく

『ええやろ。私のぬぅくぅもり感じられて』

重「やめぇその言い方。なんかねちょねちょしとる」

『ぬぅくぅもり』

重「やめろって」

2人でつまらんことで笑てるうちに現場に到着した

『今日も一日頑張ろかぁ』

重「せやなぁ」

もう一度ぎゅっと握られたあと手が離された

さっきまでの温もりは外に出てすぐなくなってもうたけど

『抱きしめるのは人目もあるし無理やけど握手やったらいつでもするから言うてな？』

そんなん言うてくるのは以心伝心しとるから？

俺が感じたことわかったんか？

あーやっぱりこいつがおらなあかんわ

重「ほれ、握手」

『え、もう？早ない？車降りてからまだ10歩も歩いとらんで』

重「いつでも言え言うたやん」

『歩きながらやと手繋いで歩いてるように見えるからせめて楽屋ついてからにし…ぉわっ』

重「5秒でええから」

早口でカウントダウンをしてすぐ手を離した

これで1時間は持つって言うたら短いなんてつっこまれたけど

今日はこまめに握手してもらお