もしもの日常(虹)3 (ページ43)

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重「そうやって思ってること我慢せずに言うてくれるのめっちゃ嬉しい」

予想してないことを言うたのかAは驚いた表情を見せる

鋭いツッコミ入れてくることはあるのに

自分が思ってることを素直に言わへんからなお前は

『女の趣味悪いな』

重「何言うてんの。めっちゃええやろ」

泣きそうな表情をしたと思ったら勢いよく抱きつかれた

それをしっかり受け止めて腕の中に閉じ込める

背中に回された手にも力が入ってて

必要とされてるんやなぁなんて嬉しくなる

『だいき』

重「ん？なに？」

『大毅って呼びたい』

重「ええよ、全然。むしろそうしてほしいって思ってたけど」

抱きつく力がまた強くなって

耳元に唇が寄せられる

『大毅、ずっと私と一緒におってよ』

好きな子にそんなん言われて嬉しくない男なんておらんって

返事の代わりにキスをして抱き上げてベッドまで運ぶ

組み敷いてまたキスをしようと顔を近付けると手で遮られた

『私は言葉で伝えてもらわんと不安になる』

重「誰にもやらん。これから先ずっと俺だけのもんやから、Aは」

そう言うと満足したのか口角があがった

こんなドラマみたいなセリフ現実で言うなんて思ってへんかったわ

でもAだけになら言える

本気やからな俺は