もしもの日常(虹)3 (ページ32)

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桐「なぁしげー、さっき話してた人誰ぇ？」

重「え？」

しげの方じゃなくAを見たら目が合って

何チクっとんねんみたいな顔しとる

重「さっきっていつ？」

桐「ここ来る前。楽屋の外で」

重「スタッフやけど」

桐「女性やったで」

重「え、あー、あれ男やけど…え？」

しげはようやく理解したようでAの方を見ると口角が上がった

重「嫉妬か」

『ちゃうし』

重「わかりやす」

椅子の上に体育座りをして膝に顔を埋めたAは石みたいに動かなくなった

図星やろうしなぁ

しげに揺さぶられてようやく顔を上げたと思ったら顔が赤くなっとった

可愛ええなぁほんまに

結局あれは女装用のカツラを被った仲良い男性スタッフやった事が判明して

その瞬間さらにAの顔が赤くなってた

しげの方が好きの気持ちが大きすぎるんかなぁって思う時もあるけど

AはAでしげのこと大好きなんやなぁ

『知っとったしな。そんなんで妬くほど心狭ないねん私は』

重「はいはいそうやなぁ」

変わらず強がるAと

嫉妬したことが嬉しくてニヤけてるしげ

いやぁええなぁ

桐「なんで崇裕がにやけてんねん」

照史のツッコミに頬を叩いて顔を引き締めた

いつまでも仲良くいてほしいわぁ