もしもの日常(虹)3 (ページ31)

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喜怒ページ31

信じられへん

楽屋に入ってきた瞬間にそんなことを言うて

椅子に座ると机に突っ伏した

濵「どうしたん？」

『しげ』

濵「しげ？」

『鼻の下伸ばして女の子と話しとったわ』

濵「え！？あのしげが！？」

どういうこと？って聞こうとしたタイミングでしげが楽屋に入ってきた

重「おはよー」

濵「おはよう。なぁ、Aがなんか」

『言わんといて』

重「何が？」

Aはしげを睨みつけながらガルルルルルルなんて威嚇するような声を出した

重「え、犬？」

『犬やったらご主人様のこと嫌いになってるかもな！』

重「ごしゅ、は？なに？なんの話やねん」

あーこれはあかんなぁ

素直に言うた方がええよの気持ちを込めてAの背中をぽんぽんと叩いて席を立つ

あーあまた突っ伏した

てかしげがそんな女の人と楽しそうに外で話したりするか？

勘違いやと思うんやけど

桐「なんかあったん？」

照史も2人の雰囲気に何かを感じ取ってたらしい

これまでの事を話すとAの勘違いちゃう？って言うてるし

やっぱりそうやと思うねんなぁ