もしもの日常(虹)3 (ページ30)

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重「なにしてんねん」

Aの後ろに立ったしげに睨みつけられる

敵意むき出しやな

藤「Aに好きって言われてん」

『イケメンやからな』

うわ

めっちゃ不機嫌

藤「まぁあれや、Aがその辺の知らん人に悪口言われたんよな。それでそんなことないでって励ましただけやから」

『しげ聞いてや！』

重「なに」

『外歩いてたらな、その辺の女にブスって笑われてん！腹立つぅ！』

しげは思い出して怒り出したAの頭に手を置くと隣に座った

重「嫉妬やろ。お前がブスなわけないわ」

『つまりは？』

可愛いって言うてあげたらいいのに

そう思いしげを見ると目が合った

重「こっち」

立ち上がりAを連れて部屋の隅に移動した

しばらく見てたらAが両手で顔を覆ってじたばたし始めて

しげは顔赤くしとるけど悪ガキみたいな表情になってるし

1人戻ってきたしげに何言うたんって聞いたら案の定教えへんなんて返ってきた

どうせ可愛いとか好きやとか言うたんかなって思って帰り間際Aにこっそり聞いてみる

『教えられへんけど私は世界一の幸せ者かもしれへん』

藤「よおわからんけど良かったな」

Aがそんなん言えるくらい自信を持たせられるのは

しげしかおらん気がする