もしもの日常(虹)3 (ページ18)

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どれくらい経ったんかな

2人で抱き合って息を整える

ゆっくりと引き抜くと小さく身を捩った

『離さんといて』

軽くキスをしてすぐに抱きしめる

『このままいてほしい…』

重「おるよ。大丈夫」

『気付いてると思うけどさ、私めんどくさいねん。すぐさみしくなるしわがまま言うし。そのくせ素直になられへん時もあったり…』

重「そんなんとっくに知っとるわ。何年一緒にいる思てんの」

『そう、やんな。でもめんどくさいってなったら言うて、ちゃんと。我慢するから』

重「我慢する必要ある？」

え、と声を出して顔を上げたAは目を見開いていた

何をそんなに驚くことがあるんやろ

重「Aは昔から遠慮しすぎ。言うたことあるよな？もっと自分本位でもいいって」

カ『覚えてるわ。なんか、うん。近くにいてくれる人がしげでよかった』

そう思ってくれることが嬉しくておでこにキスを落とす

重「俺も同じこと思っとるわ」

『甘すぎるな、この雰囲気』

重「俺は好きやでこういうの」

『ん、私も』

今日のこの甘すぎた時間をたぶん俺は一生忘れられへんと思う