もしもの日常(虹)3 (ページ17)

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『こんなん言うキャラじゃないのはわかってんねん。でもな、その…』

重「キャラとかしらんって。俺にとってはこれまでもこれからも可愛い女の子にしか見えへんから。言うてみ？」

『しげはいつでも私が求めてること言うてくれるんよ。そういうとこもめっちゃ好きで…どんどん好きになってく』

Aの唇が頬に触れた

重「そこちゃう」

『口にしたら離してくれなさそうやから』

重「離してほしい？」

『離してほしくない』

重「ならええやん」

『どうしよっかなぁ』

顔を近付けて笑い合う

何かを察してるけどお互いに口しないっていうこの甘すぎる雰囲気は嫌いじゃない

体勢を変えAを組み敷いてすぐキスをする

前までなら汗すごいなとか目バッキバキやでとか言われて

それ言うのやめぇ！って完全にそんな雰囲気じゃなくなってたけど今日は違う

服の裾から手を入れ背中に回すと少しだけ隙間ができた

行為自体は初めてじゃないのにこれまでで1番っていっていいくらい緊張していて外すのに手間取る

唇を離すと背中で手が触れ自分から外してくれた

こんなんもスマートに出来へんとか情けな…

まぁそんなん思っても身体は反応するわけで

長いこと一緒にいたけどこれまで触れたことのないところに触れる

少しだけ漏れた声に恥ずかしくなったのかAは腕で口を隠した

重「顔、見えへんから」

『見なくて、いいっ』

重「見たい。見てたいし、声聞きたい」

腕を掴むと簡単に退けられた

可愛い

思わず出た言葉にAは恥ずかしそうに下唇を噛んだ

そこに親指を当てゆっくりとなぞる

『ね、キスして』

潤んだ瞳でとびっきり甘い声で囁くように強請られたらもう…

重「この先は止められへんからな」

「ん、止めなくていい」