もしもの日常(虹)3 (ページ15)

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拒否られるかなとか嫌がられるかなとか

躊躇いながらもゆっくりと顔を近付けキスをする

重「もう限界なんやけど」

唇を離してすぐAの様子を伺いながら言うてみた

無理って言われてもちゃんと待つし

そこは合わせたいって思ってる

『なんか…改まりすぎてるのが恥ずいっていうか緊張するっていうか…じゃあしますーっていう空気に耐えられへん』

重「俺とすること自体は嫌じゃない？」

『す、るって…嫌だとか触って欲しくないとかはないけど…』

どんどん顔が赤くなっていく姿にも胸が苦しくなる

改まりすぎて恥ずかしい、な

わからんくもないけど

重「ごめんごめん。とりあえず飲もか。喉カラカラやぁ」

Aを解放してまたソファに戻り炭酸をひと口飲む

やけに喉にしみるなぁ

遅れて戻ってきたAは何も言わずに隣に座った

重「さっきのグミ」

『え？』

重「ちゃんと買って返すからな」

『ええよそんなん。自分で買えるし』

重「そんなん言うてしばらく経ってからあの時の、って言うてきたりするやん」

『そんなん言うわけないやんか。そんな小さい人間ちゃう』

前にあったけどな？

覚えてないんか