もしもの日常(虹)3 (ページ12)

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『お試し解消して、その、しげが迷惑じゃなかったら、ちゃんと彼女になりたい、かなって…』

幻聴？

待てって

ちゃんと彼女にってどういうこと？

いや、そういうことか

え、何が？

『好き』

重｢ま、じで…？ほんまに？｣

頷くAを見て自分の頬をつねった

重｢めっちゃ痛い｣

『何それ。夢かどうか確認してんの？』

重｢現実？｣

『夢かもな』

重｢現実や！｣

『わからんで？』

もう一度Aを抱きしめる

今までで1番力が入ってると思う

『痛い痛い！折れる！』

重｢ほらやっぱり現実やん！｣

『確かめ方がバイオレンスやねん。やっぱ取り消そかな』

重｢あかん無理！それは無理！キャンセル出来ひん！｣

あかんわ汗かいてきた

『なぁ、返事もらってへん』

重｢そんなん当たり前に受け入れるわ｣

『ちゃんと言うて』

Aの肩に手を置いて視線を合わせる

重｢ずっっっと好きやった。俺と付き合ってください｣

ここで抱き合ってキスでもするのがたぶん普通の流れ

そうなるって思ってた

でもこいつは…

『なぁ、目バッキバキやで』

そんなん普通言う？

雰囲気ガン無視やんけ

重｢お前はほんまに…｣

あははーなんて言うて俺から離れた

それを追いかけると逃げられてなぜか追いかけっこみたいになってるし