もしもの日常(虹)3 (ページ11)

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こんなんそんな力んで言わんでも普通にするのに

腕を引いて抱きしめる

『しげ？』

重｢ん？｣

『もうひとつ』

身体を押し返されるとアルコールのせいかはわからんけど耳まで赤くしたAと目が合う

『お試し、もういい加減辞めてもええんちゃうかなって…思って…』

来るべき時が来たとでもいうのか

Aがあいつと決別できた時点でそうなることは覚悟してたし

でもあわよくばこのまま付き合えてたらなんて思ってて

でもAが終わらせたいって言うんなら仕方ない

ただのメンバーとしてなら近くに居れるし

『わがまま、いっぱい聞いてくれてありがとう』

重｢どういたしまして、ってそれだけで終われると思うか？｣

あほらし

いい男演じようと思ったけど無理

好きやもん

誰がそう簡単に手放すかいな

重｢俺はAが好きやから。お試し解消してじゃあこれまで通りメンバーとしてよろしくお願いしますーなんて諦めつかんわ｣

『ね、聞いて』

重｢いや、そりゃ男として見られへんとかもうそんなん言われたらさすがに…でもそれでも俺は｣

『待って！ちゃうねん！』