もしもの日常(虹) (ページ9)

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藤「てかなんで泣いたん？」

それや

よく聞いてくれた

『元カノが誰かってやっぱりわかるやんか。流星も知っとるやろ？』

流「まぁな」

『私とタイプが全然ちゃうしそれが不安になってん』

は…？

『めっちゃ女の子って感じやったしさ？しかも私より年下やしなんで私の事好きになってくれたのかわからんくなるしなんか…なぁ？』

藤「それあいつには言うたん？」

『それを言うてん。泣きながら。キショいやろ？』

キショくない

全っ然キショくないから

藤「それは可愛いんちゃう？」

重「え？」

『え？』

思わず声が出るとAと目が合った

ついでに流星までこっち見とるし

重「明日めっちゃ寒いらしいで」

藤「下手くそなん？」

『ずっと聞いてたやろ。ちらちらこっち見てたやん』

重「見てへんわ！」

『聞いてたことは否定せぇへんねや』

まぁええけど、なんて言うて席を立ったAはソファに移動した

恋愛相談なんか昔から俺にはせぇへんもんな

されてもうまく答えられへんし

Aが幸せならそれでええわ

そういうことにして心のもやもやを無理やり消した