もしもの日常(虹) (ページ25)

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その答えには特に驚かへん

『流星のことも好きやし他のみんなのことももちろん好き。メンバーで誰かのことだけを特別好きとかないから』

ほらな

そういう意味での好きってことくらいわかってたし

『なに、拗ねてんの』

藤｢拗ねー…た｣

『ははっ！そんなんで拗ねる人ちゃうやろ？』

今度はAが俺の頭をぽんぽんと撫でた

1歳しか違わないのにお姉さん風を吹かせることがある

藤｢Aの好きなタイプってどんなんやっけ｣

『好きになった人がタイプ』

藤｢おもろくてありがとうとごめんねがちゃんと言えるとかそんなんやんな？｣

『なんや覚えてるやん』

当たり前やし

藤｢外見の話はあんまり聞かへんよな｣

『んー。そうやなぁ…清潔感があればそれでいいかな。あ、あと中身は浮気せぇへん人も追加やな！よしやっぱりもう一杯飲んどこ！』

話は振り出しに戻ってあいつに対する愚痴が始まった

俺が万が一Aのこと好きになってもたぶん落とされへんわ

好きなタイプの条件には当てはまっててもAが完全に線引きしとるからな

俺はしげと違って不毛な恋はしたくないねん