もしもの日常(虹) (ページ17)

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『ね、これ以上はあかん』

重「メンバーやから？」

『うん』

ほんまはこの流れで告白しようって思ってた

でもAがメンバーやからって一線を引いてるのがわかって言えなくなった

重「じゃあなんでキスは受け入れたん」

『弱ってる時に優しくしてくれたから』

重「それは俺じゃなくてもしてたってことやん」

『そうかもね』

腹が立ったのと虚しさとで全身の力が抜けた

重「はぁ…」

『ごめん』

重「いや、俺もごめん。服洗濯したるわ。俺のTシャツくらいは着れるやろ？」

『え、いいの？優しさの塊やん』

重「もっと敬えよ」

『えー嫌や』

重「色移りするもんと一緒に洗うぞ」

すぐいつも通りの雰囲気に戻ってしまったことを少し寂しく感じた

それからは一度もキスなんてしてへんしもちろんそれ以上のことは1回も無い

ただ俺の恋心だけが残った

この恋が叶うことなんて一生ないんやろうな

でもいつか思い出として昇華できたら…と…思う…