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目が覚めたら彼の腕の中にいた
昨日は南さんと飲んでいたはずで
帰りは…あれ…どうやってここに?
お風呂も入ってないなぁ
彼の腕から抜け出しシャワーを浴びた
タオルを拝借し髪を乾かす前にリビングに戻る
『あ…』
北「おはよう。二日酔いは?」
『ちょっとだけ頭が痛いけど…どうして私はここにいるんでしょうか…?』
北「やっぱり覚えてない」
『あの…あー…えへ』
北「これ見て」
そうして見せられたのは私が映っている動画だった
南さんの声がするしなんか飲んでるしこれ…
『昨日の…?』
恐る恐る聞いてみる
北「そう。覚えてない?」
『なんとなく勢いに任せていろいろ言っちゃったなぁっていうのは思い出せるけど…こんなことを言った記憶はちょっと…これフェイク動画とか』
北「なわけないだろ」
『消そう今すぐに』
北「消したところで俺の記憶からは消えないけど」
『そう…だよね記憶力いいもんね!』
焦りすぎて変な汗が出てきた
北「ちょっと話そう」
『あ、いやぁ…帰るね!仕事行かなきゃ!お邪魔しました!!!』
北「待って」
腕を掴まれ逃げられなくなった
北「今日は土曜。話そう。嫌だも帰るも禁止」
『無理』
北「無理も禁止」
逃げ場が無くなった
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作者名:うー | 作成日時:2023年5月2日 9時