プライベートなお話(srpk) (ページ41)

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13(北脇) ページ41

さっきまで抱きついていたのに

やだ、という言葉と共に身体が離れた

南「飲ませすぎたな」

北「勘弁してくれ…」

『南さんと帰る』

北「は？」

『話聞いてくれるもん』

南「お、家に来るか？」

『行きます』

北「ありえないだろ。いいから早く帰ろう」

『いや』

南「頑固だな。お前にそっくり」

こいつ…

思わず睨むと南は苦笑いした

南「A、とりあえず今日は北脇と一緒に帰った方がいい。俺ももう帰るから」

Aはむくれたままゆっくり立ち上がった

『今日は…ありがとうございました』

深々と頭を下げ店を出ていこうとする

南「頑張れよ」

そう一言残し南も店を後にした

フラフラと歩く彼女を追いかけて腕をつかむ

北「車で来てるから」

『ん』

助手席に座らせるとすぐに眠ってしまった

この感じだと記憶残らなさそうだな

自分の部屋に着き彼女を抱きかかえベッドに寝かせる

『帰る…』

北「起きてたの」

『今起きた』

北「具合は？」

『大丈夫。帰る』

二言目には帰る、か

北「もう遅いし酔っ払ってるから今日は泊まって」

『やだ』

また出た

北「なんで嫌なの」

『酔ってるし…いらないこと言っちゃいそうだから』

北「それ。言いたいことがあるなら言ってもらいたい」

『じゃあ言う』

彼女は起き上がりベッドの上に正座をした

『私のこと…まだ好き？』

北「好きだよ」

『ほんとに？』

北「じゃなかったらこんな時間に迎えに行かない」