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彼もさっきまでは眉間に皺を寄せたりいつものクールな表情しかしなかったのに今は柔らかく微笑んでくれている
かっこい…
北「何?」
『ううん。なんでも』
北「そう」
脇の下に手を入れられ膝上から退けられる
北「お昼前には出よう」
『どの辺がいいかなぁ』
横になった彼の方を見て自分も横になる
北「何食べたいの?」
『うーん…』
北「考えといて」
仰向けで目を閉じる彼をじっと見つめる
北「なに」
『えっ』
北「ずっと見られてるから」
目を閉じてるのになんでわかるんだ…
『雅美はないの?食べたいもの』
北「Aが食べたいものが食べたい」
そういうことはきちんと目を見て言ってくるんだもんなぁ
北「何その表情」
『いやぁ…愛されてるなぁって思って』
北「はぁ…」
なんでため息なんだと思ったら彼は身体を起こし私に覆いかぶさった
北「ドライブするなら早く寝たいんだけど」
『じゃあ寝ようよ』
彼の気持ちを察して煽ってしまう
北「Aのせい」
『えー…あ、私に魅力があるっていう』
黙れ、と言わんばかりに彼の唇で口を塞がれた
目を閉じて彼の熱を感じる
唇が離れると片方の口角だけあげた彼と目が合った
『ね、もっと』
明日起きれる自信はないよ
かっこいいのが悪いんだもん
だから大目に見てね
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作者名:うー | 作成日時:2023年5月2日 9時