プライベートなお話(srpk) (ページ24)

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7(北脇) ページ24

服の裾を掴み寂しそうな表情で見つめられる

帰らないでほしいんだとすぐわかった

でも彼女はもう帰っていいと言う

分かりやすい嘘だな

北「帰らないよ。高熱でしんどそうな病人放って帰れるわけないでしょ」

そう目を見て伝えると彼女は笑顔になった

わかりやすいな

頭に触れるとやっぱり熱い

そのまま撫でると眠りについた

彼女が眠っている間に食器を片付けお風呂を借り洗濯機を回す

どこに何があるのか自分の家と同じくらい把握してる

そこに誰に対してかわからない優越感を感じた

リビングに行きPCを開き作業し始めてからどれくらい経ったんだろうか

ぐっと伸びをすると後ろから声がした

『まさよし…？』

北「ん。起きてきて大丈夫なの」

『よかったぁ…いないかと思った…』

話しながらゆっくりと歩いてくる彼女の体調はまだ悪そうだ

身体に触れるとまだだいぶ熱い

北「戻るよ」

『ん』

ベッドに寝かせるとまた裾を掴まれる

ベッドに腰掛けさっきと同じように頭を撫でると目を閉じ少しだけ上がる口角

猫みたいだな

北「向こう片付けたら寝るから」

『どこに寝るの？』

北「……」

いつもなら一緒のベッドに寝るけど

北「ソファーで寝る」

『だよね…ごめん』

隣にいてあげたいけど今体調を崩す訳には行かないから

まぁでもこれだけ近くにいたら変わらないか…