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『ごめんね?』
家に来てくれてから1時間くらいは経っただろうか
風邪をひいて熱を出してしまった私を看病しにきてくれた
『あの雨のせいだよねぇ…』
北「嘘なんてつくから」
事の始まりは2日前
朝は晴れていたのに帰る時には傘をさしていてもずぶ濡れになりそうなくらいの大雨だった
もう少し待てば弱まるかもしれない
そう思って帰るのを諦めて社内に戻ることにした
もう19時過ぎてるし早く帰りたかったのになぁ
社内にももうそんなに人はいない
フリースペースにある椅子に腰掛けスマホを開く
『あ、もしもし。今大丈夫?』
北"大丈夫だけど。どうしたの"
ただ居るのもつまらなくて彼に電話をかけてみたら繋がった
『雨が凄すぎて帰れなくて…雅美は大丈夫かなぁなんて』
北"俺はもう家にいるから。迎えに行こうか?"
『ううん!大丈夫。少し待ってたら弱まると思うから』
北"……。今夜はもうやまなさそうだけど"
『え!そんなに…』
天気予報を調べてくれたのだろうか
『仕事に戻ろうかなぁ…することないし』
北"南は?"
『まだ研究室にこもってる』
北"残ってるのは南だけ?"
『まぁ、うん。明日もあるからってみんなのこと先に帰してたから』
北"迎えに行く"
『いいよ!大丈夫!この雨の中運転させるのも悪いし』
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作者名:うー | 作成日時:2023年5月2日 9時