プライベートなお話(srpk) (ページ15)

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私は彼に何をしてあげられているんだろう

考えれば考えるほど涙が溢れてくる

少し経った頃ソファーが沈んだ

頭に手が触れ話しかけられることも無く撫でられる

その優しさにより涙が溢れてくる

『…っごめん』

北「何が？」

『めんどくさくて』

北「今に始まったことじゃないから」

それはいいのか悪いのか

北「今1番嫌なことはなに」

『自分の…っ無能さが嫌』

頭を撫でる手が止まった

北「また誰かに言われたの？」

首を横に振る

北「じゃあ気にする事はないし、Aは無能なんかじゃない。一緒に仕事してたからわかる」

『うー…』

北「あとは何」

『…嫉妬』

北「え？」

『本当は優しくてさ、面倒見が良くて料理ができてかっこよくて…でも少し抜けてるところもあるとかそんなの私だけが知ってればよかったのに』

藤崎さんにもバレはじめてるのが…いやだ

沈黙が続いて不安になり顔を上げると彼は思ったよりも近くにいた

瞬きが増え少し驚いた表情をしている

『ごめん…こんなんで。帰る』

立ち上がろうとすると腕を掴まれた

北「ご飯出来てるから。帰るなら食べてからにして」