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『良い子そうだね』



なるべく嫌味に聞こえないように言葉を選ぶ



『話に聞いてた通り感情で動きそうなタイプだけど雅美といいコンビだと思う。いい部下がいて良かったね』




笑顔は引きつってないだろうか




北「彼女から何か聞かれた?」


『え?何も聞かれてないけど』


北「そう」




彼は再び歩き始めた




北「昨日は南と帰ってたって」


『たまたまね。途中まで道一緒だし』


北「その…どこか行った?」


『ううん。彼女と少し話してから私はそこで1人で帰ったよ』


北「そう」




ねぇ


私も聞きたいよ


彼女と遅くまで一緒に仕事してるの?


私とどっちと仕事してる方がやりやすい?


私と彼女、どっちが…




北「A」


『ん?』


北「彼女…藤崎さんは知財の知識こそまだまだ浅いけど中々いい人材だと思う」


『うん。そっか。良かったねそういう子がいて』


北「Aは南にとっていなくてはならない存在だと思ってる」


『そんなこと…南さんの最適な相手は雅美だったよ』


北「確かに昔はそうだった。でも今はAだよ」




それはどういう…



私には南さんがいるからそっちにいけってこと?



自分には藤崎さんがいるからもういらないって…そういうことなの?

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作者名:うー | 作成日時:2023年5月2日 9時

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