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106 夢 ページ5

――Aside――


いつもと変わらないように裕太を送り出した。


変わらないはずの日常…

穏やかだったはずなのに…

胸が苦しい……



裕太がいなくなった部屋で静かに涙を流した。

誰もいないから声をあげて泣けばいいのに

私は声を殺した…



裕太をまだ信じたいから。


頭ではそう思ってた…

でも心が追いついてこない…



裕太に抱かれて意識を飛ばしたけど

その後…意識を取り戻してた。

ハッキリとはしてなくて、朦朧としてて…




.




「……もっと、もっと、、締め付けて…あっ…」





………裕太?


裕太の声が微かに聞こえてきて……






「…菜々、、…はっぁ…菜々、、気持ちい…」






目を開くのをやめた。



出そうになる声を必死に堪える。



裕太、、私はAだよ………







「……菜々……菜々も、、一緒に、、…イこっ…」






誰を抱いているの…?







「……イく、、イくよ、。菜々……んっあ…」








暗闇の中、裕太は誰を想っていたの…?




夢だったのかもしれない。

そう自分に言い聞かせていた。




気付いたら朝になってたし……




夢であってほしい。






.





.





.




私を取り巻く環境が
少しずつ、少しずつ…変わっていってるみたい。



みっくん、菜々、藤ヶ谷さん……




私と裕太の邪魔をしないでほしかった。



裕太の彼女でいれるのは後どれくらいなの……?

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設定タグ:玉森裕太 , 北山宏光 , 藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:yuna | 作成日時:2018年7月4日 11時

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