118 3コール ページ17
――A――
裕太と菜々さんのことが気になってしょうがない。
菜々さんと偶然にも会ってしまったから…
どんな顔で、声で、仕草で……裕太とのことを想像できてしまうから。
仕事が終わって1人…
消してしまったあの人の番号を発信するか悩んで
かれこれ1時間。
消してもまだ指が覚えていた…。
店「コーヒーおかわりいかがですか?」
『……お願いします。』
もう3杯目……。
なかなか押せない。
今更みっくんに相談なんておかしいよね…?
裕太のこと信じてるってハッキリ言ったのに。
私のこと今でも想ってるみっくんに相談なんて…。
ハァーッ……モヤモヤが晴れないよ。
もし連絡して裕太が隣にいたら?
そんなこと有り得なくないよね。
……でも番号変えたし。裕太、番号までは覚えてないよね?
どうしたらいいの?
pi...…
押しちゃた、、、
prrr…prrr……
あと3コールで出なかったら切ろう。
prrr…あと2コール…
prrr…あと1コール…
これで、、、終わり……
北「…もしもーし。北山です。」
出ちゃった!どうしよ……
北「もしもし、、イタズラ?切るよ。」
『…北山さん……。』
北「……A?Aだよな?」
やっぱりわかっちゃうんだね…
『ごめんね、急に…、今…会社?裕太近くにいる?』
北「いないよ…俺さっき会社出たから。」
『…よかった。』
北「携帯、代えただろ?なのにわざわざどうしたんだよ。なんかあったか?」
そうだよね……みっくんにかけるなんて何かないと
かけるはずない。
『…聞きたいことあって。』
北「今どこいんの?悪いんだけどさ、今から言う住所に来て。俺んち。」
『……行けないよ。北山さんの家なんて。
電話で大丈夫だから…。』
北「いいから来いって。別に襲ったりしねぇーし。
今、外なんだろ?人に聞かれていい話なわけ?」
『………』
みっくんから送られた住所に向かった。
元カレに今カレの相談をしに行く私って…。
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作者名:yuna | 作成日時:2018年7月4日 11時