103 Kside 傍にいたい ページ2
とうとう本当のことをAに教えた……
２人の幸せを願うなら、こんなことしていいわけない。
自分のことだけしか考えてなかった。
Aが俺の所に戻って来ることを望んでいたから…
でも…Aは″見なかった事にする″
事実から目を反らしたんだ。
玉森が高田ちゃんとキスをしたのは事実……
けど本当の事実は伏せている。
ゲームなんて伝えなかった。
高田ちゃんの存在を匂わせ
玉森に不信感を持たせるように仕向けた。
可愛い部下の幸せを壊そうとする
なんとも最低な上司…
正直…玉森がこのまま高田ちゃんに揺らいでくれれば、うまくいくんだ。
なかなか手強いけど…
かなり一途なんだよな。わかるよ、Aだもんな…。
だから俺の出番なんてないと思っていた。
高田ちゃんと手を繋いで歩いてるとこを見るまでは……。
いくらストーカー被害にあっていたとしても
そこまではしないはず…。
ってことは、玉森も高田ちゃんに満更でもないって思えた。
何かしら好意を持ってるはずで、自分でもまだ気付いてないのかもしれない…。
高田ちゃんは玉森のタイプに当てはまり、迫られて悪い気はしてないように見えた。
手を繋いでるのを見た時点で、もう寝たのかと思ったけどな。
案外ガードが堅いんだよ、玉森って男は……。
Aにとったら玉森みたいなヤツが安心できるんだろうな？
俺の中でも色んな思いが葛藤して……。
A、玉森、高田ちゃん………
みんな大切だったんだ。
本当はみんなが幸せになれればいいのに…
誰かを傷付け、傷付く。
.
.
.
A…俺はお前が違う人を想っていたとしても、傍にいたいと…傍にいてほしいと願うよ。
例え自分が傷付いたとしても、そんな痛み大したことじゃない…
だからお願い……どこにも行かないで。
目が覚めた時、隣にいてくれることを心から願っていた。
A、君を…愛してるから……。
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作者名：yuna
| 作成日時：2018年7月4日 11時
