★°・.伊野尾さんの短編集。・.☆

後輩な伊野尾さん。【リク】 ページ15

「 …伊野尾くん、これよろしくね?」


『 はい、』









私の働く会社には

クールな後輩が居ます。。。







「 さてと… 後はもう終わったかなぁ… 」




勤務時間が過ぎた頃

外は暗くなっていて

ﾎﾟﾂﾘと残った伊野尾くんの姿









黙々と作業を続ける彼

黙って帰るのも悪いと思い

彼の所までコーヒーでも持っていく









「 …あの、これ飲んで?? ごめんね、今日中になっちゃって…… 」



『 …んぁ、大丈夫です…… ねみぃ、ですけど… 笑 』





でた、たまにダルい言葉が入るの

でも、こういうところが可愛いのかな

私にはよく分かんないけど









「 …じゃあ、お先に…… っ…! い、伊野尾くん… !?」





『 …一人で帰るんすか…… 、』


「 やっ、そうだけど… 」






椅子から立ち上がり

私の肩に乗せてきた顎

いつもより低くなった声で

“一人で帰るんすか”

って聞いてくるから

不覚にもドキドキしちゃってる自分








『 …危ないですよ、先輩… 』


「 へっ… ?! /// 」



くるって彼の方を向かされて

彼のキラキラした目で見つめられる









『 … 本当はもう終わってたけど…先輩のこと、待ってた…… 』





「 …は、え… どういうっ…… /// 」






じーって顔を近づけてきて

ﾆｺｯて微笑んだら









『 … 好きです、A先輩のこと…… /// 』









距離をなくす唇同士に

抵抗をしなかった私








『 …年下じゃ、嫌… ? 』




「 …いや、じゃない……/// 」









首をかしげて問い掛ける彼が

可愛くて、仕方なくて

勝手に身体が動いてた









「 …伊野尾くんっ……、」









ぎゅって抱き締めあった私達

照れながらも

隣を歩きながら

一緒に家まで送ってくれて



クールな後輩だって

思い込んでたのに


あの一瞬で


心を奪われた……




【おわり。】

優しい伊野尾さん。→←ヒーローみたいな伊野尾さん。→→→デート編。。。

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