【wrwrd】たった一つのフィクションを、【shp】 (ページ9)

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今日は敵国の情報を得るためにこの間立てた作戦を実行する予定だった。

予定だった(２度目)。

私は朝食も摂らずに着替えるとそのまま部屋を飛び出した。

運が悪かったことに今日はルームメイトのみんなが昨日から遠出していたようで起こしてもらえなかったようだった。

時刻はもう8時30分を回る。

そして私は今、ゾムさんとコネシマさんの前に正座させられ説教をくらっている。

zm「ホンマどういうことやねん。久しぶりの作戦だったんやぞ。」

kn「そうやぞ。Aが居らんと話にならないんやで。」

―やってしまった。

私は何も言うことができず、ただ頭を垂れてゾムさんとコネシマさんの話を聞いている。

zm「まあ寝坊はしゃあないやんな…。まあ駄目やねんけど」

kn「今度遅れたらお前ホンマにどうなるかわかっとるんけ？」

『……すみません。』

首を掴まれた猫のような声で謝罪をする。

幹部二人からチンピラの脅しのような説教をくらった私はただただショックで

「もう寝坊はしない」

―と心に固く誓うのであった。