【wrwrd】たった一つのフィクションを、【shp】 (ページ7)

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集合場所に着くと朝から無駄に元気そうなコネシマさんが話しかけてきた。

kn「ショッピ君やないか！今日はいつもと違ってえらい遅かったけどどうしたん？」

―余計なお世話だ。

「すみませんねコネシマさん。」

俺は思ってもいない謝罪を述べ、煙草の火を消した。

またコネシマさんが話かけてくる。

kn「いやぁショッピ君が寝坊なんて珍しいなぁ～。」

「寝坊じゃないですし。というか集合時間間に合ってますよね俺。」

コネシマさんがまた何かを言いかけた時、急に背後に現れたゾムさんがコネシマさんに話しかけた。

zm「シッマ～。今日俺必要なんか？」

kn「当たり前やろ!!!お前が居らんと話にならへん…って。」

コネシマさんの言葉が途切れゾムさんが何かに気付いた顔をした。

zm,kn「「Aがおらへん……」」

特攻部隊で潜入捜査をしたことは過去に何回かあった。
その時にとても貢献したのがA准尉だ。

容姿が普通の少女であるため、敵国にまったく怪しまれずに入ることができたのだ。

まあ、なんだかA本人は困ったような顔をしていたが……。

shp「A、来ないっすね……」

集合時刻から30分程が経った。

その日の朝、どれだけ待ってもAは来なかった。

そして、作戦は順延となった。

ゴタゴタ話しているゾムさんとコネシマさんをぼうっと見ていた俺は、唐突に、最近会っていなかった人のことを思い出した。現在の行方は不明となっていて、跡すら追えない。

現在行方不明だが、久しぶりに会いたいなと思った。

きっと会えると考えながら、俺は集合場所を後にした。