【wrwrd】たった一つのフィクションを、【shp】 (ページ26)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:57,395 hit

23 ページ26

rb「―君!!ショッピ君!!!」

阿呆みたいにうるさいその声で俺は目を覚ます。

数回まばたきをしていると意識は覚醒してきた。

rb「ショッピ君。いくらなんでもパソコンに突っ伏して寝るのは体にも機械にも良うあらへんで。」

shp「ロボロさん…。すみません。」

そこにはロボロさんが腕組みして立っていた。

なんだか心なしかロボロさんが大きく見えた。

そしてロボロさんは開いたままだったパソコンの画面を、紫透と書かれていた画面を、じっくりと見て呟いた。

rb「この子…親が……の子か。」

今、聞いちゃいけないような単語が聞こえた気がする。

shp「ロボロさん……、何か知ってるんですか？」

rb「まあな。一時期総統から調べとくように命令出とったからな。」

ロボロさんはパソコンをいじりながら言った。

rb「この子、父親と母親が敵国のスパイやったんよ。ほら、これ、見てみ。」

ディスプレイには彼女の親の名前が載っていた。父親は敵国に居て、母親は現在行方不明らしい。

shp「そう、だったんですか。」

―その事を彼女が知ったら、彼女は何て言うだろうか。

俺はロボロさんにお礼を言うと情報管理室を出て、自室に戻った。

窓の外を見ると、いつの間にか正午は回っているようだった。