君と僕らの物語2 (ページ3)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:26,877 hit

頼りになる弟ページ3

Aside

もう少し踊って帰ろうと思って
いつもの練習室に向かう

A『…難しい』

今日のレッスンで
全くと言っても過言ではない
ほど出来なかったステップ

なんでぇ…＿ﾉ乙(､ﾝ､)_

その後も何度も
やってみたけど出来なかった
最悪なことに
足を捻るおまけ付きで…

A『……っなんでよ』

悔しくて悔しくて
もう涙が出てくるけど
泣くのが嫌で
床に寝転んで
泣くのを堪えて居ると

『ヌナ？また無茶してるの？』
ドアが開いて声を掛けられる

A『き……ぼまっ』
KB『全く…』

キボムはそう言って
私のそばに来た

KB『ヌナ？なにか
出来ないことあったの??』

ぽんぽんと撫でてくる
なんだか心地好くて
すらすらと喋ってしまう

A『…思う様に…体が動かなくて』

KB『うん、それで？』

A『ど…っんど…
…苦しく…てっ』

KB『うん』

A『もっと…出来なくなってっ』

KB『ヌナは…周りを気にしちゃって焦りすぎなんだよ』

A『でも…遅れちゃうんだよ…??』

KB『遅れたっていいと
俺は思うんだけど…』

A『……どうして??』

KB『だって
ヌナはヌナじゃん
どんなに焦ったって
ヌナに変わらないんだから
自分の満足いくものが
出来てから
進めばいいんじゃない？』

少し首を傾げて
私を覗いてくるキボム

なんだ…
私は焦っていたんだ
周りがどんどん上がったり
デビューしていった中で
いつも私だけ
取り残されていたから…

自分で自分が
判ってなかったみたい…

A『そっか…それもそうね
キボマありがと^^』

KB『俺はなにもしてないよ^^
ほら、足だして。手当しなきゃ』

鞄から湿布を取り出した
キボムに言われるがまま
足をだして手当てしてもらう

A『キボマ…大好きっ^^』
KB『はいはい、知ってるから
大人しくしてて^^;』

はい、終わり
と言って丁寧に
手当てをしてくれたキボマ

私は立ち上がって
帰る支度をしていると

KB『ヌナ、
俺オムライス食べたい^^』

A『はいはい、
帰ったら作るよ^^;』

すると、キボマは
にっこりと満足げに頷いた

…意外とこういう所があって
可愛いと思っているのは
口が割けても言えません( *´艸`)