先輩、好きです。 (ページ11)

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次の日。

いつもは私に話しかけてくる石川くん。

今日はすぐに練習を始めてた。

二人きりになったときもすぐに出ていってしまう。

練習中、ずっと考えた。

柳「祐希、顔色悪いけど大丈夫？」

石「大丈夫っす…。」

フラってしてる。

山「帰りな。」

石「はい…。」

『私送ってきます。』

『はい風邪薬。』

初めて入った石川くんの部屋。

『じゃあ、なんかあったら電話してね、お大事に。』

ｷﾞｭｯ

石川くんが私の腕を掴んでいた。

石「お願い、わがままなんか言わないから俺の傍にいてくれませんか？」

『なんで……なんで避けるの。』

石「気付いたんです。」

『何を？』

石「先輩、俺のこと好きでしょ。」

「な、なに言って……」

ｷﾞｭｯ

私を抱きしめながら言った。

石「A先輩、好きです。」

『///////』

まっすぐ私を見た。

『……私はわからないの。だからもう少し待って？』

石「いつでも待ってます。」

彼の表情が脳裏から離れない。