夕闇に誘われてしまいました。2 (ページ17)

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ﾋﾟﾝﾎﾟ-ﾝ

千「鍵開いてるよー」

『はーい』

意を決して千葉ちゃんの家の扉を開ける。

玄関を見ると4人の靴が並んでいた。

もう私以外みんな到着してるみたい。

『おはよー』

小「Aが1番最後って珍しくね？」

『そーかな、？』

準備(9割前髪)に時間かかったなんて言えない。w

荷物を置いてうちらのお手製ソファーに腰掛けると突然顔を覗き込んできたともやくん。

『な、なに？』

と「なんか顔疲れてね？w」

『朝方まで友達の家で飲んでたからさ、寝不足なんだよね』

と「二日酔いは？」

『大丈夫、こやさんみたいに撮影飛ばさないよw』

と「なら良かったw」

ひと通り話したら私の隣でパソコンで作業を始めたともやくん。

あー良かった、キャップについては触れてこない…！

に「うわ、Aあぶない！」

にっちくんの声と共に私のキャップがふわりと浮いた。

咄嗟に頭を押さえつけ全力阻止。

に「ごめんA！大丈夫だった？」

どうやらにっちくんが三脚を移動させるために持ち上げたときに

三脚の脚が私のキャップに引っかかってしまったみたい。

『ぜんぜん大丈夫！』

に「ほんと？顔に当たってない？」

『うん！キャップに当たっただけだよ！』

めちゃくちゃ心配してくれるのはとってもありがたいんだけど、
今回ばかりはあんまり私に注目を集めたくない…！

と思った矢先、キッチンで撮影の準備をしていたこやさんとバッチリ目が合った。

小「…さっきから思ってたんだけど、A今日頭さわりすぎじゃね？」

『…えっ？』

なんでこんなに鋭いの…こやさん…！汗

と「てかキャップかぶってるのも珍しい気がする…」

『いや、気分だから！』

小「…俺らになんか隠し事してんの？」

『隠し事、っていうか、なんていうか…』

に「口籠ってる…怪しいぞ？」

そろそろやばくなってきたかも…！

小「もうこうなったら奥の手つかうからな？

高山！」

千「はい！」

小「カメラ！」

千「はい！」

『ねえカメラ回すのはずるいよ～！！！』

小「サブチャンでーす」

公開処刑、始まります…。