夕闇に誘われてしまいました。2 (ページ16)

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日付も超えてみんなもうそれなりに酔ってきてる。

私はレモンサワーと烏龍茶を交互に飲んでまだほろ酔い状態。

『ねえもうみんなベロベロじゃ～ん』

1「…もう終電なくない？」

3「明日休み取っておいてよかった…」

2「私、家近いし皆泊まっていきなよ！」

明日撮影だけど、午後からだしまあいっか。

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『ちょっと～飲み過ぎだよ～』

4「Aも飲みな！」

『えぇ、ちょっとくらいいいかぁ』

この時私はまだ気付いていなかった…

この後あんな大変なことになるなんて…

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ﾁｭﾝﾁｭﾝ...

気づくとみんなでリビングで雑魚寝していた。

私以外まだみんな寝てるみたい。

あぁ、すっごい飲んだけど二日酔いはしてないな。よかった。

とりあえずシャワーだけ借りて家帰ろうかな。

『シャワー借りるね～』

2「うーん…どうぞ…」

『まだ半分寝てるじゃんw』

メイクもそのままで寝たから顔やばいだろうなぁ、そう思いつつ鏡を見た。

『…え？』

目を疑った。

だって、だって…

『な、なんでこんなに前髪短いの？！』

目にかかる程度、巻いたら丁度良いくらいにキープしていた前髪が

眉上2センチと言ったところだろうか

しっっっかりぱっつんオン眉になっている。

とりあえず落ち着け、落ち着くんだ塩田。

昨日何があったのか思い出せ…。

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『じゃん負けで前髪オン眉にしよーよw』

1「いいよ～全員参加ね！」

「「「「『じゃーんけーんポン！』」」」」

『うわー！負けたぁぁぁあ！』

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思い出した、お酒のノリでやらかしたんだ。

…待って？言い出しっぺ私じゃん？！

何やってんの…数時間前の私…。

過ぎたことはもう仕方がない。

とりあえずシャワー浴びて家に帰ろう。

シャワー浴びて髪を濡らしても、

ドライヤーで乾かしても前髪は元には戻らなかった。
(当たり前)

『私お先に帰るね～』

3「えーもう帰るの、ってえ？！前髪？！」

『…もう放っておいてくれ…』

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『とりあえずこれで大丈夫かなぁ…』

家についてワックスつけてかき上げ風にしてみたんだけど

毛が短過ぎてぴょんぴょん出てくるので却下。

潔くキャップをかぶって隠すことに。

キャップの上からさらにフードかぶって、

お願いだから4人にバレませんように、と願いながら千葉ちゃんの家へ向かった。

バレたら死ぬほどいじられるんだろうな…最悪。

心なしか足取りも重くなってきた…泣