祐､ 別れよ｡ 〈 Y.T 〉

消滅 ページ35

.








増田「 頷いたって事は、いーんだね？」




「 は、い 」




増田「 ふふ、おっけぇ。笑




じゃー、………





？「 何してんの 」




私が覚悟を決めて、目を瞑った瞬間、





＿＿＿ 聞き覚えのある、増田先輩より少し高い声が聞こえた。




？「 何してんの、って言ってんの。なぁ。A。」




＿＿＿＿＿＿ 祐、だ。




手越「 携帯忘れて、家に帰ってきて。



Aの靴と、知らねぇ靴があって。



部屋覗いて見たらこれよ、なんなの？



俺だけの、って言ったよね？」





「 …っ、ごめ、なさ……… 」




増田「 なぁ、」




増田…先輩、？




増田「 お前さぁ、さっきから聞いてて


Aばっか悪ぃみてぇな言い方してさ、


お前に原因あるとか思わねぇの？」




手越「 は…？ 」



増田「 Aがさ、泣いて俺に電話かけてきたんだよ。


お前彼氏なのに彼女、泣かせていーのかよ、」



手越「 俺に…原因…？




……………あ、っ、」




増田先輩と目が合って、




″今、言え。″と言われた気がした。




「 ねぇ、祐…、nanacoさん…って、誰、なの？ 」




手越「 っ…………、俺が別れよって言っても、媚びて付きまとってくるヤツだよ…、」



「 でもその人と会う約束してるんだよね…？ 」



手越「 向こうが、っ、勝手にっ、！！」




「 祐さ、もう浮気なんて辞めるって言ってくれたよね、嘘だったの？



私ね、俺だけのA、って言われたのほんとに嬉しかったんだ。


でもそれも浮気相手に逃げられた時に帰ってくる場所を作りたかっただけでしょ… ｸﾞｽｯ



も、いいよ…全部。」

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