ちいさなこいのうた （ 青 ）

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「 今日って、ホワイトデー、よな？」









『 あぁ、そうだね！ちゃんと職場の子に返した？…数、足りたかな？』








自分へのお返しなんて気にしいひんのかいな、こいつは。




そう思って笑う。









「 渡したよ、






でも、本命はまだ渡せてへん。









はい、俺からのたったひとつの本命どーぞ！」









そう言って差し出したんは







Aの好きなチョコレートと花束。









『 え、こんな素敵な花、いいの？』









「 もっちろん。本命ですっ！」









『 ふふっ。ありがと。

本命受け取りました 、っ！』




泣きそうに笑う君が愛おしくて。









付き合い出した頃は









こんなに好きになるなんて思ってなくて。









いっつも素直なAの前で







いっつも俺は余裕ぶっとったのに、









今ではAの喜んでる顔が見れるんなら







こんな風に花束っちゅうクサイこともできる







Aのためなら、なんだってできる。








俺も、変わったなあ。



自分でもわかるくらい。









Aに出会う前はただお返しを


考えるのがめんどくさい行事。







で、しかなかったホワイトデーが









こんなにわくわくする日になるんやもん。









あん時とは比にならんくらい俺の方が、





きっとAに惚れてる。









そんな想いを込めて








「 いつもありがとうな、… 好きやで。」






fin.









またまた消化不良、ごめんなさい( ｉ _ ｉ )






評価いただけるとありがたいです！



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