worry .83 ページ38
勝利side.
それから少ししたら、
勢いよく部屋のドアが開いて、
君が駆け込んでくる。
「うるさい」
俺がそう声をかけるのに
君は何も言わず、
バタバタと騒がしくロフトへ上っていく。
・
黙ったままの君なんて、
なんだか珍しくて…
どうしたのかなと考えてみれば、
頭に浮かんだのは加山というターゲットで。
もしかして…
何かあったのかと思って、
俺はハッとして寝転んでいたベットから飛び上がる。
ロフトへ続くはしごを上る。
いつもの君なら、
「何しにくるの？」なんて行ってくるはずなのに
ゆっくりとロフトを覗き込めば、
君は制服のままうつ伏せでベットに倒れてる。
・
「制服シワになる、けど…」
こんなときに思い出すのは、
君が初めて誘惑会に参加した日のこと。
今にもキスされそうな距離に近づかれたのは
きっと君にそんな経験がないからで…
俺の言葉を無視して、
うつ伏せたままの君がまた俺を不安にさせる。
「言わなきゃわかんないだろ！」
あのとき、君を追いかければよかった。
拗ねて先に帰ったりせず、君も見守っていればよかった。
こみ上げる後悔に
どうしたらいいかわからない…
・
・
君の顔を無理やりこっちに
向かせようと手を伸ばせば、君がいきなり俺の方を見る。
「どうしよう…」
不安そうな君の顔、
何かよくない言葉が続きそうで
俺は息を飲む。
・
「髪の毛可愛いって言われた」
どうしようモテ期が来るかもしれない、なんて
無邪気に喜ぶ君に俺はついていけない。
俺の心配はどこへ行けば…
あまりにも予想外に行き場を失って
・
「こんなの似合ってないし！」
そう言って、君の髪をまとめるゴムを取れば
君がすぐに怒った顔をして俺を睨む。
俺が言いたかった言葉を
他のやつに言われて喜ぶ君に
俺は毒を吐くことしかできなかったんだ。
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@佐藤勝利@ - 俺こんなに人気なんだね〜♪ 作者さん俺を恋愛小説に使ってくれてありがとう。俺これからもこの話の続き見たいので更新よろしくお願いします！ By勝利 (2020年12月9日 16時) (
レス) id: 78446ad809 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 続き気になります(*≧д≦)お忙しいと思いますが完結まで執筆して頂けると嬉しいです！楽しみにしています(o^^o) (2019年7月16日 19時) (レス) id: 84713c49a9 (このIDを非表示/違反報告)
ケンティーガール - 更新もうやらないですか？ 続きみたいです！ (2019年4月7日 11時) (レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
茉冬(プロフ) - 更新してほしいです！ (2019年4月1日 8時) (レス) id: 816271b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 更新して欲しいな！ (2019年3月23日 9時) (レス) id: 40cf893d3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：solar
| 作成日時：2014年3月24日 23時
