検索窓
今日:13 hit、昨日:9 hit、合計:944,500 hit

temptation meeting .39 ページ39

Aside.




キス…したの?


私の声に反応して、佐藤くんが振り返る。
私は反射的に顔をそらして…


真鍋 「なんで…?」



横には苦しそうな真鍋くんの顔があった。

傷ついてる顔だ。
他人事のように真鍋くんの顔を見ていた。



















すると、いきなり私の方を見た真鍋くん。





真鍋 「誘惑会なら、俺のことも誘惑してよ…」


A 「へ?」


意味がわからず、聞き返した瞬間。
私の右腕が強く引っ張られる。

ぐいっと距離が近くなる。



A 「だ、だめだよっ。」


私の声にまた悲しそうな顔になる真鍋くん。

必死で抵抗していた身体が動かなくなった。
こんな行動させてるのは私たちなんだ…。







もうすぐ触れてしまう…





























「だめっ。」


「もうこれ以上は許して…?」




荒い息遣いをして、私と真鍋くんの間に立った。







健人 「でも、まず校則破ったのは君らでしょ?」


私の身体がぐらっと揺れて、背中に健人くんが当たる。

真鍋くんがごめん、とだけ言って逃げるように走っていった。



















健人 「ほら、やっぱりまだ早かった。」

世話を焼くお父さんのような言葉遣いに安心して笑ってしまう。



A 「ちょっとびっくして…」


健人 「危なかったー。」


私の頭をぽんぽん叩いて笑う。

でも、少しまだ掴まれた腕が震えてた。
その右腕をゆっくり健人くんに見えないところに隠す。




ふと、空き教室に目を向けると
そこにはまだ2人の影。


勝利 「じゃあ。」


佐藤くんがそう言って女の子から離れた。

女の子も頷きながら、離れる。



















女の子が去った後、
私たち3人に沈黙が続く。



ねぇ、佐藤くん。
誘惑会はキスまでしないといけないの?

聞きたいのになぜか聞けない問いが
ゆっくりと沈黙に消えていく。







健人 「そろそろ、戻ろっか。」


健人くんの声が耳に届くのに
私は何事もなかったように爽やかに立っている佐藤くんから目が離せなかった。

different personality .40→←temptation meeting .38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1490 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2129人がお気に入り
設定タグ:佐藤勝利 , 中島健人 , sexyzone   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

KANTO LOVE - 面白かったです! (2019年3月29日 16時) (レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
うぃんちゃん(プロフ) - 面白いし、キュンキュンがとまらなかったです(≧∪≦) (2014年10月18日 0時) (携帯から) (レス) id: f8dfd8364b (このIDを非表示/違反報告)
ぱむち - めちゃ面白ぃです!!!!もーぅ最高ですょー! (2014年6月28日 21時) (レス) id: c5d92d7456 (このIDを非表示/違反報告)
平 野 ゆ - の. £ - ※ 評価が 、 評価価になっとった - !!! すいまそ。 誤字です ^^; (2014年3月26日 20時) (レス) id: 6497f52746 (このIDを非表示/違反報告)
平 野 ゆ - の. £ - 1100回目の評価価できた - っ ♪ なんか得をした感じ … (え 更新 、 頑張れんれんです !!!◎ (2014年3月26日 20時) (レス) id: 6497f52746 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:solar | 作成日時:2013年3月19日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。