１１９話。俺と一緒に ページ24
荼毘「あのネックレス切れちまったから今直しに出してんだよ」
悪かったな、と加える
A「ううん、気にしないで！燈矢に会えただけで嬉しいもん」
照れ隠しのためか、荼毘の肩をﾍﾟｼﾍﾟｼと叩きながら言った
荼毘「いてぇよやめろ。」
Aの腕を掴み制止させ
荼毘「お前いい女になったけど頭の中は昔のまんまだな」
と苦笑いをした
A「なるほど馬鹿にしてるんだよねありがとう。」
荼毘「まぁな、わりぃ男に引っ掛からねぇように心配してやってんだよ」
A「それは敵連合の荼毘さんのこと？」
荼毘「黙れ」
・
A「そういえば…
それ、痛くないの？？」
Aは荼毘のつぎはぎの肌に指をさした
荼毘「？…あぁ、今は別になんともねぇな」
A「えっ、そうなの？！痛そうなのに…」
そう言い眉根を下げるAを見て
荼毘「こんな肌の俺は嫌か？」
と聞いた
A「ううん、昔の燈矢も好きだけど今の燈矢も好き」
私二回燈矢に恋したんだね、と笑いながら言うA
荼毘「……
お前趣味わりぃな」
A「ひどい泣く」
Aからそらした荼毘の顔が赤く染まっていることは
誰も知らない
A「燈矢は」
Aはそこまで言うと口を閉じた
荼毘「…？何だ？」
【どうして】
A「っあれ、なに聞こうとしたか忘れちゃった！」
荼毘「アホだな」
【私たちの前から姿を消したのか】
【敵連合に入ったのか】
その問いがAの口から出ることはなかった。
・
日付が変わる頃
A「もう帰っちゃうの？」
荼毘「当たり前だろ
おばさんに遭遇したら悲鳴あげられんぞ」
荼毘が武宮宅を去ろうとしていた
A「……また…会える？」
悲しそうで、それでいて不安そうな顔をして尋ねる
荼毘「……あぁ、またネックレス持って来てやるよ」
そこまで言って「あ」と何かを思い出した顔をした
A「？？」
Aの左手を掴み
荼毘「お前あさって誕生日だろ」
A「っぇっ！？！？」
薬指にサファイアのリングが付けられた
荼毘「今年で16だな」
そう言いながら片膝を地へ着けた
A「っ…」
荼毘「全てが終わったら
俺と一緒になってくれ」
荼毘の言う「全て」とは一体何なのか
そんな疑問など置き去りにして
A「っ…！」
月の光に照らされながら
A「っはい…！」
太陽のような笑顔を向けた。
１２０話。(寮生活編)誰のもんに→←１１８話。もう離さないで
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 438人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆわ(プロフ) - 黒瀬さんさん» 気が合いまくりでしんどいですねぇ…(切実)Twitterふぉぉぉろぉぉっ(感謝)(語彙力) (2020年6月5日 20時) (
レス) id: 50b1915718 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬さん(プロフ) - ゆわさん» 気が合うみたいですね…？Twitterフォローしてきますわ… (2020年6月5日 20時) (レス) id: 5cd261db61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆわ(プロフ) - 黒瀬さんさん» よっしゃぁぁぁ！鳥肌立たせたったでぇぇ！(興奮)もうね、この台詞そのものが好き。。弔が言えばなおよし(鼻血) (2020年6月5日 20時) (レス) id: 50b1915718 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬さん(プロフ) - ゆわさん» 弔くん言ってたな、勘のいいガキは嫌いだって、ってとこで鳥肌ぶわって来ました（いい意味で） (2020年6月5日 20時) (レス) id: 5cd261db61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆわ(プロフ) - 黒瀬さんさん» しましょうしましょう、黒瀬さんの作品面白くて大好きです元気が湧き出てきますわっほーーぅい(語彙力) (2020年6月5日 16時) (レス) id: 50b1915718 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆわ | 作成日時：2020年5月21日 20時
