A L I V E .

■:6 ページ14

* * *





もう一軒どうかという先輩の誘いを断って家に帰る。




今どうしようもなく真司郎に会いたい。
今までこんなこと思ったことなかったのに。


というか自分が真司郎のこと好きなのか疑問に思ったことだってある。





⋯⋯真司郎のことが好きだとはっきり気づいたら会いたくなるに決まってる。


ルールなんて知らない。会いたい時は会いたいよ。









＿ … Prrrr …… prrrr ……





〈 もしもし？ 〉


「⋯⋯真司郎。会いたい。」


〈 俺達今、他人やで？ 〉


「そんなの知らない。会いたいもん。私の負け。」


〈 ⋯⋯ふふっ。負けた方には罰与えんとなあ。今からそっち行くから待っといて。 〉







その真司郎の言葉が聞こえると同時に電話が切れる。

その10分後には真司郎がやってきて、








與「負けた子にはたっぷり愛を与えんと。」





そう言って私をベッドへ運んだ。









Episode.2「オフィスの王子様」Fin.






*

□:1幼馴染逆襲劇→←■:5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す